「占い師が黙るべき」はゲームをつまらなくする。
こんにちは。sirです。
最近は「占い師が喋らないことが是とされる環境」があると思うのですが、
やや疑問があるため記事を書くことにしました。
◆占い師が喋らない現環境について。
よく挙げられる占いCO者を喋らせないメリットを考えてみましょう。
- 占い騙りの人外に村の議論を妨害されなくなる。
- 真狂では人狼に発言による情報を与えないので、噛みの難易度を高くできる。
一般的に言われている点はこの2つの点ですが、
・2つ目に関しては、占い内訳が真狂の場合にだけ価値を発揮するため、
どの配役においても真狼が多いOnlineの環境では効果が薄いように感じます。
また真狼の場合、
発言数が少ないと狩人の護衛先が真占に入りにくくなるだけとも言えてしまうので、
村にとってはマイナスの側面が大きくなる場合もあると解釈できます。
このような点を踏まえると、
実質的なメリットは「占い騙りの人外に村の議論を妨害されなくなる」
ただこの1点のみであると言えます。
妨害されてると感じたら、無視すれば良いのでこのメリット自体も弱いと感じますが。
◆占い師を喋らせるメリット。
「精査の強度」について。
見出しの内容に触れる前に、
「精査の強度」について整理をしてみましょう。
例えば「占いCO者の真目考察」と「グレー視点の考察」の2軸について、
どちらを優先するかは個々人によって異なります。
この2軸を表で整理すると以下のようになると考えられます。
グレー視が強い | グレー視が弱い | |
---|---|---|
占い視が強い |
・両視点からの精査があるため、精査の精度が安定して高くなりやすい。 |
・「占い目線内訳」「占い先」「占い理由」などで判断するやり方。 ・占いCO者のPSに依存しやすい面がある。 (強度:中) |
占い視が弱い |
・「灰の発言」を主に判断するやり方。 ・非CO者のPSに依存しやすい面がある。 (強度:中) |
・精査をしない。 ・その他の精査方法など。 (強度:小) |
この表のように、どちらかの一方の視点に依存した考察よりも、
「占い視」「グレー視」のように両方の視点を採用することで、
より強度の高い精査が可能になると言うことができます。
判断材料が増える分、正答率が高くなるということです。
「グレー視」が強い現環境の問題点。
現環境では「グレー視点」の考察に頼る人が多いと感じています。
グレー視点を中心に見ることの弱さは、占い視点が介入してこないことです。
より具体的に言えば、
「占い視」を交えずに「グレー視」を中心に自視点の考察を展開していく方法は、
自分の考えた村目・狼目のグレー視に更新を入れることができないため、
グレー側の狼の発言が強い場合には、ワンサイドゲームになりやすいと言えます。
このような弱点を防ぐためには、
占い視点(占い結果)を精査の材料として加えていくことが必要になりますが、
「占い師を黙らせる」というのは、
「グレー視の精査」の弱点を自ら補えない状態にしていると言うことができます。
この点の逆が「占い師が喋ることのメリット」だと言えます。
◆なぜ占い師は喋ることができないのか。
発言の強い人によるワンサイドゲームを防ぐために、
占い師が発言を伸ばし、真要素を獲得することには意味があると考えています。
しかし、実際のゲームでは基本的に占い師は黙っていることが多いですよね。
その原因として、
『占い師が喋ることのリスクが大きすぎて、もはや黙っている方が無難』
という環境が過度に助長されてしまっているからなのではないかと考えます。
例えば、以下の点が現環境に対する評価になります。
- グレー精査による自視点精査の過加速。
占い先情報だけでの一方的な真偽判断。
占い結果と自分の考察が一致した占いCO者を真視する人が多い。
- 「発言ドボン」が多すぎる状態。
少しでも琴線に触れる発言があると安易に真を切られてしまう風潮がある。
自視点過加速させる人が多すぎて、どこに「発言ドボン」があるか予想ができない。
このような点を挙げてみましたが、
つまり、占い師が喋りにくい環境ができてしまっているわけです。
「喋る場合、減点がされる可能性が高い」
「喋らない場合、少なくとも減点はされない」
このような環境がある前提なら、占い師は喋らないほうが賢明な判断となってしまいます。
言咎のようになりますが、
占い師とグレーの村人の立場ではグレーの数は違うため、
それぞれの視点からの見え方も異なってくるのは当然のことになります。
「自分の考えた視点と違うから、占い師が偽」と、安易に断定してしまうのではなく、
占い視を自分自身の考察に取り入れ、精査の強度を上げようとする行為こそが、
占い師を喋りやすくし、自他がより良い人狼ができる環境に繋がっていくのではないでしょうか。