12A猫の狼お手軽陣形「真狼-真狂」について。

はじめに。

こんにちは、sirです。

 

12A猫では真狼-真が最もメジャーな陣形となっていますが、

真狼-真狂も、もっと使われて欲しいと感じて記事を書くことにしました。

 

真狼-真狂の展開例。

【4d昼】生存者①②⑦⑧⑨⑩⑪(3w/7人)

(占い)占いCO:①→⑤白 ⑦白 ⑨白 

人狼)占いCO:②→⑥白 ⑧黒 ⑩白

(霊能)霊能CO:③→(2d吊り)

(狂人)霊能CO:④→③白(3d吊り)

猫又CO:⑦(4d昼にCO)

完グレ:⑪

吊:③→④

噛:⑤→⑥

人狼:②⑧⑪

 

真狼-真狂。

狼側の策略は、真占いを噛まずに吊ること目標とします。

上図の状態から考えられる分岐は、以下の2つが考えられます。

 

  • (1)占いCO②と身内黒⑧での決め打ち勝負。
  • (2)占いCO①と②の決め打ち勝負。

 

真占い師が生存している場合は(1)が最適となるので、

「(1)占いCO②と身内黒⑧の決め打ち勝負」からの分岐考えます。

(2)は決め打ち失敗した場合に村が即敗北し、

(1)は狼が占い真贋を間違えても、身内黒場合のみ即村敗北することがないため。

 

占い②が死亡する場合(失敗)。

【4d夜】生存者①⑦⑧⑨⑩⑪(2w/6人)

(占い)占いCO:①→⑤白 ⑦白 ⑨白 

人狼)占いCO:②→⑥白 ⑧黒 ⑩白

(霊能)霊能CO:③→(2d吊り)

(狂人)霊能CO:④→③白(3d吊り)

猫又CO:⑦(4d昼にCO)

完グレ:⑪

吊:③→④→②

噛:⑤→⑥→

人狼:②⑧⑪

 

占いCO②が死亡した場合は、

「真狼-真のほうが真占い師を僅かに抜きやすい」という点から

真狼-真狂は、真狼-真よりも狼目線で劣った進行になってしまいます(※)。

 

そのため、②が死ぬ分岐は失敗であると考えて良いでしょう。

 

※陣形が霊狂で固定されていると、生存占い師が真と決め打たれるので、真占いに護衛が寄る。

 狼目線の死亡狩人候補数はどちらも2だが、護衛候補は1確霊能生存時(≒真狼-真の時)に1択増加する。

 

身内黒⑧が死亡する場合(成功)。

【4d夜】生存者①②⑦⑨⑩⑪(2w/6人)

(占い)占いCO:①→⑤白 ⑦白 ⑨白 

人狼)占いCO:②→⑥白 ⑧黒 ⑩白

(霊能)霊能CO:③→(2d吊り)

(狂人)霊能CO:④→③白(3d吊り)

猫又CO:⑦(4d昼にCO)

完グレ:⑪

吊:③→④→⑧

噛:⑤→⑥→

人狼:②⑧⑪

「真狼-真」で占い騙り狼が身内黒出しを行い、黒出され狼が吊るされた場合と、

「真狼-真狂」で同様に、身内黒出され狼が吊るされた場合(上図)で、

そこから狼が勝利するための条件を比較してみましょう。

 

◆身内黒をした後の狼勝利条件

  • 真狼-真:さらに真占い吊1縄+白吊1縄(計2縄)を消費させなければいけない。
  • 真狼-真狂:真占い吊のみで狼勝利にすることができる。

 

12a猫は白を3回吊れば勝てるゲームなので、

真狼-真の場合は、占い真偽で狼が勝っていても村側に1縄猶予がある状態になります。

 

また、狼の戦略上霊能噛みが発生しやすく、

霊能噛みが発生した場合、生存狼数が狂人目線で把握できないため、

狂人が充分に活きてこない原因にもなっています。

そのため真狼-真の場合、グレラン後に占い信用勝負勝利したとしても、

狂人死亡前提を盾に取り、占いロラの展開に持ち込まれる場合が結構見られます。

 

以上の展開例を踏まえて、

次で「真狼-真」と「真狼-真狂」のそれぞれの陣形について比較をしてみましょう。

 

真狼-真と真狼-真狂との比較。

  メリット デメリット
真狼-真

・初日の身内票が狼目線で有効になる。
・3d昼の身内黒からの勝負がかけられる(定石手)。
・狩人目線の護衛択が多い(占-狼-霊の3択になり真占を噛む前提での戦略が立てやすい)。

・初日のグレランによる潜伏狼の不慮死の可能性がある。
・狂人噛みが起こる可能性がある。噛んだ場合は狼目線損。
・霊能GJ発生時は真黒の価値が上がるため、狼目線がやや不利。
真狼-真狂

・真狼と比べて「3回目の白吊り」の盤面に持っていくことが容易。
・2回の身内切りができるため、最悪村に黒を打たなくても良い
・狂人が2縄消費させるため役割を充分に果たすことができる。
・4d時点で進行のために猫又が露出するため、不慮の道連れ狼死が起きにくい。

・真占い目線のグレー数が狭くなるため、身内切りの真目に対する有効度が下がる。
・初日のグレランによる狩猫死亡が期待できない。
・狼目線で白に対する黒打ちCCO率が僅かに上がるため、その分リスクがある。
・陣形を真狼-真狂で固定できないため、投票や占結果による真占いの封じ込めが難しい

 

表中の色文字に注目すると理解できるのですが、

  • 真狼-真は、3狼に勝利要因(≒責任)が分散されている。
  • 真狼-真狂は、占騙り狼に勝利要因(≒責任)が委ねられている。

このように考えることができます。

 

また、真狼-真で「狼が戦略的優位に進めやすい盤面」が成立するためには、

  • 狂人の存在が居ない前提での立ち回りが求められる。(≒1縄増とほぼ同義)
  • 初日のグレランと真占い吊り以外で、白吊り1縄を稼ぐ必要がある。
  • 潜伏狼が初日のグレラン死亡を回避することが必須。

このような前提条件があります。

 

このような点を踏まえると、

真狼-真と比べ、初日強制的に霊ロラへ持ち込むことができる真狼-真狂は、

「熟練度の低い狼が扱いやすい陣形」と言うことができます。

 

おわりに。

  • 【戦略の汎用性】真狼-真>真狼-真狂

持久戦に持ち込む場合はどちらも大差はないが、

即抜き、急戦の占い噛みが前提になやすい勝負は真狼-真のほうが仕掛けやすい。

→狩人目線の護衛択が真狼-真の方が広く、真占いを噛みやすいため。

 

  • 【難易度】真狼-真狂>真狼-真(狼目線)

真狼-真は、初日のグレランによる狼吊り回避を含め、

グレラン白吊+真占吊り+αの吊り縄を狼が稼ぐ必要があるが、

真狼-真狂は、初日の霊ロラが確定しているため狼の立ち回り難易度が低い。

難易度が低いため、不慮の事故が起こりにくい。

 

  • 【真占い目線の詰ませやすさ】真狼-真>真狼-真狂

真狼-真の場合は、グレランによる身内票や身内切りの有効度(※)の観点で、

決め打ちで真占いを吊るしにいく戦略を仕掛けた場合に、狼が有利を取りやすくなる。

また、真狼-真狂い場合は、霊能の内訳が確定しにくいため、

占い目線の3狼位置主張に猶予ができ、目線を詰ませにくい。

※真狼-真狂の場合は最大2回身内切りができるため、真目に対する有効度が下がる。

 

このような点で、

真狼-真狂は狼目線の扱い難易度が低く、安定した陣形であると言うことができます。

 

狂人が苦手で狼陣営への貢献が期待できないと考える場合や、

同村者の中に経験者が少ないと考えられる村の場合は、

真狼-真狂の陣形で勝負を仕掛けていくと、強力な手になるのではないでしょうか。