過去ログによる狼の手筋考察

はじめに。

この記事は、12A猫の1-1盤面に関する分析記事になります。

今回は、1-1(狂人欠け)の試合にて、

初日に狼狩騙りが出た場合の、狼目線の勝ち筋について考えてみたいと思います。

 

 

参考ログ:「騙りに優しい12A猫」村人-村勝

リンク:No.501734「騙りに優しい12A猫」村

 

今回のゲームにて、発生した盤面は以下の通り。

占い:占いCO:狩谷→稔〇 由衣● プティ● 佐々野〇
人狼:占いCO:響子→プティ〇 由衣● 稔〇 吊り(4d昼)
霊能:霊能CO:沙希→バルト〇 噛み(3d夜)
人狼:狩人CO:響子→占いCOにスライド。(3d昼)

吊り:バルト(猫)・シィア(道連れ)→由衣響子プティ
噛み:第一→GJ→沙希→拓真

占い→狩谷、霊能→沙希、狩人→拓真、猫又→バルト。

人狼→由衣、響子、プティ(3)

村人→シィア、奏、稔、佐々野(4)

狂人→第一犠牲者。

 

人狼の響子が、

かなりアグレッシブな行動をしていますね。

初日に狩人CO、3日目に占いCOにスライドしています。

 

狼目線の勝ち筋について検討する。

・2d昼に、狼の占騙り出しをする。

初日に騙り出しを決めていたようですが、騙り役が潜伏していますね。

 

・2d夜に白噛み(ボルコン噛み)で、占い吊りを狙う場合はどうなるか。

白噛み(ボルコン噛み)を2d夜に挟みます。

その後、占い偽目を主張し、吊るしにかかる場合はどうなるのか、

以下の通り整理しました。

 

◇白噛み→3日目昼時点での内訳。

生存者:①③④⑤⑥⑦⑧⑨

占いCO:①→②白 ⑧黒 

霊能CO:③

狩人CO:⑨→占いCOにスライド。(占い結果:⑦白→⑧黒)

グレー:④⑤⑥⑦(村村狩狼)

吊り:⑪吊り・⑩道連れ

噛み:初→②

この時点で既に、

⑧黒を引かれている点、グレーにも狩人がいる点にて、狼劣勢に見えますね。

 

ここから、⑦⑧⑨の組織票にて、

占い吊りの急戦を狙う場合を考えていきましょう。

 

まず、そもそも、

ボルコン噛みは占い真目を下げる噛みではないため、

⑧⑨vs占い師の信用勝負に持ち込んだ場合においても、票獲得が厳しそうです。

2dに白先を噛んでいるため、初手囲いがないことの証明になってしまってますね。

何より占い偽主張を3dにすること自体、厳しいと思います。

 

また仮に、

占い師が3d昼に白を引いた場合においても、

⑨(狩COの人狼)が噛まれないことに違和感が残ります。

そのため、⑨指定によってお茶を濁されてしまいやすいでしょう。

 

また、

組織票による占い吊りを強行した場合は、⑦⑧⑨の3狼位置も見えやすくなるので、

ただでさえ厳しい状況が、更に厳しくなります。

 

いずれにしても、

この盤面でのボルコン噛み→急戦勝負を仕掛ける手は、

狼にとって5分以下の勝負になると言えると考えられます。

持久戦の場合は、「占い偽路線で勝負できるのか」の霊噛みパートにて考察した。

→【*1】

 

・占い偽路線で勝負できるのか。(霊能噛み)

占い偽路線の場合、

占い狼を追わせるために、まず占い噛みは除外されます。

参照ログの2d夜の占い噛みは、響子の無断実行でしたが・・・。

 

また、ボルコン噛み→占い吊りを仕掛ける急戦は、

前章にて無謀であると判断しました。

 

残る手筋は「霊能噛み」あるいは「グレー噛み」になります。

今回は、霊能を噛んだ場合を考えていきましょう。

グレー噛みの場合は、占い偽を主張する展開になります。

◇霊噛み→3日目昼時点での内訳。

生存者:①②④⑤⑥⑦⑧⑨

占いCO:①→②白 ⑧黒 

霊能CO:③(2d夜噛み)

狩人CO:⑨

グレー:④⑤⑥⑦(左から村,村,狩,狼。)

吊り:⑪吊り・⑩道連れ

噛み:初→③

人狼は⑦⑧⑨。

 

今回考えているのは、占い狼を追わせるための手筋のため、

①の占い真目を、相対的に上げてしまう可能性がある、

「⑨の占いCO」はしないものとします。

 

この3d昼の盤面から、

考えられる展開について、見ていきましょう。

 

  • ⑥の対抗狩人CO→⑧が指定される。

偽狩人の⑨に進行権が寄った場合、

偽狩人に進行させないために、潜伏狩人の⑥が狩人COし、

黒が出されている⑧指定をする可能性があります。

 

⑧指定は、占い真目で見る場合、

民意に納得してもらいやすい指定であるため、

狼陣営側が組織票をしたところで、勝つのは厳しいでしょう。

浮動票の②④⑤の3人中、2人に占い偽を追わせることになるので、

現実的では無いと思います。

 

偽狩の⑨が指定を出すことによって、真狩⑥の指定を割ることも考えられますが、

  • 狩人対抗の⑥指定。

⑨が噛まれない違和感が強いため、狩人の信用勝負が盤面上劣勢になっている。

 

  • 占い師の①指定。

対抗の⑥から、民意が納得しやすい⑧指定が出ているため、票数で勝つのは厳しい。

浮動票は②④⑤の3票、

このうち2人に占い偽を見てもらえるような説得をするのは難しいのではないか。

 

また、さらに言えば、

⑥目線では、真偽の確定しない占い①を吊るよりも、

対抗かつ偽が確定している、真狩⑨吊りの方が吊り優先度が高くなるはずです。

この点で、指定の合理性においても真狩の⑥に勝つことは厳しいでしょう。

 

 

猫道連れで死んだ⑩が人外であると証明されない限り、

グレー指定する余裕もないため、

いずれにしても、⑨の追加指定による票割りは難しいと考えられます。

 

  • ⑥の対抗狩人CO→⑨が指定される。
  • 追加COが発生せず、黒が出された⑧吊りの流れになる。

どちらの場合も、

⑦⑧⑨の狼組織票で急戦を仕掛けたとしても、票勝ちすることは難しい。

理由は、先程とほぼ同じになるため省略。

<理由>

・⑥の対抗狩人CO→⑨吊りの場合:⑥vs⑨は、⑥優勢。

・⑧吊りの場合:①vs⑧の場合でも、⑧目線、①の盤面上の偽要素提示が難しい。

 

また、

狩人対抗COを行った⑥が、占い師の①指定することは無いと見て良いです。

狩対抗の⑨よりも、真偽が確定していない占①を優先して指定する理由がないためですね。

 

①vs⑨の盤面になっても、⑨の噛まれない違和感により、盤面上①には勝てない。

 

占い真主張→最終日2択の方が、まだ分がある。

むしろ、ここで急戦を仕掛けて、

狼側の内訳を投票先によって露呈させてしまうよりは、

占い偽を主張しない持久戦に持ち込んだ方が、狼目線は分が良い。

 

持久戦に持ち込んだ場合の盤面は、次のようになる。

◇霊噛み→持久戦に持ち込んだ場合の内訳。

生存者:②④⑤⑦

占いCO:①→②白 ⑧黒 ④白 (4d夜噛み)

霊能CO:③(2d夜噛み)

狩人CO:⑥(3d夜噛み)

狩人CO:⑨(4d吊り)

グレー:⑤⑦

吊り:⑪吊り・⑩道連れ→⑧→⑨

噛み:初→③→⑥→①

この場合、LW候補になる⑦は、

3d夜に、グレー3(④⑤⑦)からの占い回避に重点を置くことになります。

4d昼からは、⑧吊→⑥噛(狩)→⑨吊→①噛(占)の手順を踏んでいきます。

 

この手順を踏み、②④⑤⑦の4人盤面を目指すことで、

4人日に、グレー2=1/2狼勝利を目指した方が狼目線はまだ勝率が高いと考えらます。

【*1】これは初手②噛みの場合も同様になります。

 

これらの点を勘案すると、

組織票で占い吊りを狙った急戦は、やや無謀とも言える手筋。

占い回避→最終日2択を狙った持久戦の方が、現実的に打ち手になりそうです。

占い回避確率は2/3、最終日吊り回避率は1/2。勝率1/3。

身内票などでライン切りも行えるので、狂欠け1-1の割には良い狼勝率になると思います。

 

狩人が潜伏した場合はどうなるのか。

ちなみにですが・・・。

3d昼に狩人が潜伏を選択した場合は、4d昼に次のようになります。

狩人が潜伏しているため、3d昼には⑧吊りをしたものとします。

 

◇狩人が潜伏を選択した場合の内訳(4d昼)。

生存者:①④⑤⑥⑦⑨

占いCO:①→②白 ⑧黒 ④白 ⑤白

霊能CO:③(2d夜噛み)

狩人CO:⑨

グレー:⑥⑦(狩狼)

吊り:⑪吊り・⑩道連れ→⑧→

噛み:初→③→②

グレーから狩人を狙って⑥噛んだ場合は、

・占い師が⑥占い(噛み先占い)→グレー吊りで1/2狼勝利。

・占い師が⑤⑨占い→占い偽主張をする展開になる。

⑤を噛んだ場合は、

・占い師が⑥⑨占い→占い偽主張をする展開、

・占い師が⑤占い(噛み先占い)→占い偽主張。

④を噛んだ場合は、

⑤噛み⑤占いの場合と同じなので、占い偽主張。

→【*2】

 

図の場合において、⑥が狩人COをした場合は、

①を偽に仕立て上げれない限り、狼負け濃厚と見て良いでしょう。

 

①を偽に仕立てあげる場合は、説得対象は⑤と⑥の2票になります。

⑥は⑨との対立関係にあり、一見説得対象ではないようも見えますが、

この盤面は、実質的には①と⑦の勝負のため、⑦は⑥にも説得することができます。

 

このような状況になった場合は、

例えば、初日のグレランにて、⑨→⑦、⑦→⑧投票など、

3W否定の身内票があれば、狼目線は良い勝負ができるかもしれません。

身内票をしていたとしても、占い偽主張は大抵激しい戦いにはなりますが・・・。

 

狼が勝つための工夫として、何があるか。

身内票を入れる。(今回のケース)

◇霊噛み→持久戦に持ち込んだ場合の内訳。

生存者:②④⑤⑦

占いCO:①→②白 ⑧黒 ④白 (4d夜噛み)

霊能CO:③(2d夜噛み)

狩人CO:⑥(3d夜噛み)

狩人CO:⑨(4d吊り)

グレー:⑤⑦

吊り:⑪吊り・⑩道連れ→⑧→⑨

噛み:初→③→⑥→①

前述した、この盤面において、

狼陣営ができる工夫は、身内票をすることぐらいだと思います。

 

ただし、

⑨からの身内票は、いずれ偽目になる狼からの投票のため、

あまり有効な身内票として捉えられないかもしれません。

◇参考ログの2d昼、グレランの投票先

 [狼]響子      0 票       投票先 → [狼]由衣

今回のログでは響子(⑨)→由衣(⑧)への身内票がありましたね。

 

そのため、やるのであれば、

⑦⑧の潜伏位置同士による身内票の方が、より強力な要素になると考えられます。

 

また、今回のケースでは、

  • 狩人の⑥が潜伏した場合→占い偽主張がほとんどの場合で必要となる。
  • 狩人の⑥が潜伏しなかった場合→最終日2択の勝負となる。

となるため、

初日の時点で「身内票は積極的に狙うべき」と考えた方が良さそうですね。

実際は、票先の読み合いや、村がどのように考察を展開するかなどの予想も、

ゲーム内要素として絡んでくるため、そう単純に言えるものではないと思いますが。

 

そもそも、猫吊りが発生しなかった場合。

◇初日に猫吊りが発生しなかった場合(4日目夜)。

生存者:①②④⑤⑦⑪

占いCO:①→②白 ⑧黒 ④白

霊能CO:③(2d夜噛み)

狩人CO:⑥(3d夜噛み)

狩人CO:⑨(4d昼吊り)

グレー:④⑤⑦

吊り:⑩→⑧→⑨

噛み:初→③→⑥→

脱線してしまいますが、

今回のケースにおいて、初日猫吊りが発生しなかった場合も考えてみましょう。

 

以下の2つのケースについて考えていきます。

  • 狩人を抜いた後、占い師を抜く場合
  • 狩人を抜いた後、占い師を抜かない場合

 

◇狩人を抜いた後、占い師を抜く場合。

生存者:②④⑤⑦⑪

占いCO:①→②白 ⑧黒 ④白(4d夜噛み)

霊能CO:③(2d夜噛み)

狩人CO:⑥(3d夜噛み)

狩人CO:⑨(4d昼吊り)

猫又CO:⑪

グレー:⑤⑦

吊り:⑩→⑧→⑨→

噛み:初→③→⑥→①

②④に狂人がいない限り、⑤→⑦の順で吊りで狼負け

 

◇狩人を抜いた後、占い師を抜かない場合。

生存者:①④⑤⑦⑪

占いCO:①→②白 ⑧黒 ④白 ⑤白

霊能CO:③(2d夜噛み)

狩人CO:⑥(3d夜噛み)

狩人CO:⑨(4d昼吊り)

猫又CO:⑪

グレー:⑦

吊り:⑩→⑧→⑨→

噛み:初→③→⑥→②

⑦吊り→①吊りの進行が行われた場合など、多くの場合で負け濃厚

(①吊り→占い偽を⑪に説得して、④吊りなどが通させるなど、厳しいが勝機がある。)

 

①→⑦の順で吊られる場合は、

最終日に狂人が生存している場合のみ、1/2で勝利できる。

狼→狂→猫→狼、の相互投票。1/3+(1/3×1/2)=1/2。猫2票だったとしても同じ。

 

ただ、いずれの場合においても、

負け回避のための条件が多いため、狼目線は厳しい

 

今回のケース(狩人COと、占いによる黒引きが起きた場合)において、

初日に猫吊りが発生しない場合は、

ほぼ狼詰みが発生していると言って良いでしょう。

 

おわりに。

かなり脱線してしまいましたが、

今回のログを見て、以下のことを考えました。

 

  • 3d昼に真狩人を出させ、占い真前提の持久戦に持ち込むのが狼目線は楽。

初日猫吊り、村道連れの場合、

2/3の占い択を避ける、かつ、投票等で⑦⑧との2狼が切れていることを示せれば、

4人日灰2の状況に持ち込んで狼勝利を狙うことができるかもしれません。

 

  • 3d昼に狩人が出せなかった場合、身内票がないと厳しい試合になる。

狩人が出ない場合、多くのパターンにおいて、

4日目時点で、占い偽主張=「占い目線3Wの否定」が必要になってくるため、

⑦⑧⑨の全狼でのライン切りが必要となります。

ただ、これだけではなく縄増え狩GJとの読み合いがあるので、狼目線は相当厳しいですね。

 

  • 初日に猫が吊れない場合、狼の初日狩人CO&黒引かれは、狼負け濃厚。

占い目線の狼確定する位置が、9人日昼時点としては多すぎることが原因です。

この場合においても、身内票などにより、占い偽主張をすることが必要となります。

 

 

今回は、やや特殊な展開による1-1盤面の過去ログ考察でした。

あまり良い記事じゃないですね・・・。