12A猫、狼3騙りの陣形は強いのか?
こんにちは、sirです。
今回、はなみやさんの面白い記事を見たので、狼3騙りについて考えてみました。
人狼側の理想盤面について。
参考にした、はなみやさんの記事の方では、
「狼が進行役を自由に決めれること」をメリットとして強調していますが、
今回は真占い師目線で
「狼2騙りと判断した場合に、グレーの白を黒位置に仕立て上げれること」
をメリットとして考えていきます。
(狼2騙りというのは、2-2-2の内訳が占狼-霊狂-猫狼などです。)
◇2-2-2(3狼騙り)の理想盤面。
生存者:①②⑤⑥⑧⑨⑩(7人)
真占い師:占いCO:①→⑦白 ⑧白 ⑨白
人狼 :占いCO:②→④白 ⑪白 ⑩白
霊能CO:③(2d吊り)
霊能CO:④(3d吊り)
猫又CO:⑤
猫又CO:⑥
吊り:③→④
噛み:第一犠牲者→⑪→⑦
まず、霊ロラを完遂した場合、
狼目線の理想的な盤面は上の図のようになります。
これを理想盤面と考える理由は、
各占いCOの目線グレー数を整理すると分かりやすいと思います。
占い①目線のグレー:⑩
占い②目線のグレー:⑧⑨
真占い①目線で、
「占い・猫又に人狼」「霊能に狂人」が出ていると考える場合、
占い①目線では、⑩を人狼として扱う必要が出てきます。
その場合、⑩目線では偽占い師の②が真占いに見えることになります。
この盤面での浮動票は、
COなし勢=⑧⑨⑩の3票なので、
そのうち⑩の1票が、人狼=②の有利に働くことになります。
この状況で、占い決め打ちに真占い師が勝つためには、
⑧⑨が、どちらも偽占い師である②に投票しなければいけないので、
⑧(1/2)×⑨(1/2)=1/4の確率となります。
つまり、人狼目線の勝率は75%(3/4)となります。
このような理由で、
- 真占い目線のグレーが1人しかいない。
- 狼占い目線のグレーが2人いる。
この盤面を「狼有利盤面」だと考えることにします。
次章以降にて記述しますが、
この狼有利盤面は、
比較的簡単に、狼が作りだすことができると考えられます。
真占い師目線で「狼有利盤面」となる条件。
◇2-2-2(3狼騙り)の初日の状態。
生存者:①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪(11人)
占いCO:①→?白
占いCO:②→?白
霊能CO:③
霊能CO:④
猫又CO:⑤
猫又CO:⑥
吊り:
噛み:第一犠牲者→
はじめに、前提条件として、
初日の各占い目線のグレー数による、噛み先の分岐を整理しましょう。
初日の占い目線のグレーの最大数は、
初日にCO役職者を占った場合で、⑦⑧⑨⑩⑪の5人になります。
一方で、グレーが最小になる場合は、初日の占い先が非CO者だった場合です。
例えば「①→⑦白」の場合、グレー数は⑧⑨⑩⑪の4人になります。
吊りは霊ロラ、
噛みは信用勝負ために真占い師を噛まない前提で考えると、
占い師は、霊ロラ終了までにグレーを2回占えることになります。
初日のグレー数が5の場合。
真占い目線において、
「初日のグレー数が5」になるのは、
占い先がCO者のいずれかだった場合です。
グレーは5人、霊ロラ中にそのうち2人選んで占い実行をするので、
狼は、占い①目線のグレーを2回連続で噛まなければ、
占い①目線のグレーを1にできません。
つまり、
占い先と噛み先が被らず、2回連続で占い師目線のグレーを噛める確率が
占い①目線のグレー数を1にできる確率になるため、
その値は、4/5×2/3=8/15(≒53%)となります。
初日のグレー数が4の場合。
では、初日の真占いの白先が、非CO者の場合も考えてみましょう。
初日の占い先が、非CO者(グレー)の場合、
真占い師目線のグレーが4になります。
占い目線のグレーは4になので、
霊ロラ終了時点で、真占い目線のグレーが1になるためには、
占い目線のグレーが1人だけ、噛めていれば良いことになります。
つまり、狼目線の噛み手順は
・真占いの占い先噛み(噛み合わせ)→グレー噛み、
・グレー噛み→真占いの占い先噛み(白噛みor噛み合わせ) のどちらかです。
これが実現できる確率は、
3/4+(1/4×2/3)
=3/4+1/6
=11/12(≒92%)となります。
初日の噛みで、真占目線のグレーを減らすパターン(3/4)を踏んだ場合は、
その後は、真占い師から既に出された白を噛めば良いことになります。
初日の噛みで、真占の占い先を噛み合わせしてしまった場合(1/4)でも、
もう一度、グレー噛みすれば、
2/3の確率で、真占い師目線のグレー1にする機会があります。
仮に失敗し、真占い師の白先を2回噛み合わせてしまっても、
対抗狼塗りの材料にすることが可能なので、デメリットは小さいかもしれません。
狼目線で「狼有利盤面」となる条件。
先程行った計算は「真占い師目線でグレーが1になる可能性」です。
狼有利盤面は、
「真占い師目線のグレーが1、人狼目線のグレーが2」の盤面なので、
次は狼目線で、グレーが2以上になる条件についても整理しましょう。
初日のグレー数が5の場合。
狼目線は、霊騙り狼に白を打つのが単純で簡単です。
CO者に白を打った場合、
狼占い目線の初日グレー数は5になります。
そのため、霊ロラ終了時に狼目線グレーが1になってしまう場合というのは、
- 2回連続で騙り目線のグレーを噛んだ。
- 噛み先占いを1度もしたと言わなかった。
この2つの条件が、両方に成立してしまった場合になります。
これらの条件は、狼目線で容易に調整が可能ですね。
例えばですが、
初日時点で「人狼目線のグレーが5、真占い目線のグレーが5」の場合は、
初日(2d夜)にグレー噛みを挟み、
2日目夜(3d夜)に噛み先占いしてしまったことにすれば良いですし、
(つまり、狼目線は占い師の占い先を噛み合わせしないようにすること以外考えなくて良い。)
初日に「人狼目線のグレーが5、真占い目線のグレーが4」であれば、
初日(2d夜)グレー噛みを挟み、
2日目(3d夜)に真占いの白を占い先にし、占い先の噛み合わせすれば良いと言えます。
人狼Onlineでは対抗の白先占いは嫌われてるみたいなので、この点は考慮する必要があります。
例えば、初日狼占騙りの占い先を噛み合わせ→3日目に真占いの白先噛み。
初日のグレー数が4の場合。
占い騙り狼が、初日にグレー白を打った場合、
占い騙り狼目線のグレーは4になります。
初日の狼目線はグレーが4になるため、
狼目線のグレー数を2以上に保つには、2回連続で噛み先占いをしなければいけません。
「人狼目線のグレーが4、真占い目線のグレーが5」の場合は、
2回連続で、真占いに占われない位置への噛みを通しながら(約53%)
狼の占い先も、噛み合わせ位置として違和感が残らないように工夫する必要があります。
真占いに「占われない位置」を、積極的に噛みに行くということは、
占い騙り狼は「”占われない位置”を占った」という主張をしなければいけなくなるということなので、違和感が残りやすい。
「人狼目線のグレーが4、真占い目線のグレーが4」の場合、
前提として、真占い目線のグレーを1にするためには、
真占い師の白先噛み1回と、グレー噛み1回が必要になります。
堅実に考える場合、占騙り狼は、対抗の白先とグレーを各1回ずつ占い、その占い先の両方を噛み合わせする必要があります。
いずれの場合にしても、
占騙り狼は、初日に霊能COする人狼へ白を打ち、
自目線のグレーを5にしておく方が、難易度が低くなりやすいです。
狼3騙りは強いのか。
狼占騙りは、初日に狼霊騙りに白を打つ前提で考えます。(≒目線グレ5)
真占い目線のグレーが4の場合、
約9割の確率で、真占い目線の1グレーを狼に仕立て上げれるため、
狼有利盤面を作ることができます。
狼目線グレー2以上になる条件は、目線白先が1回死亡することのため、比較的容易。
真占い目線のグレーが5の場合は、
2回連続で真占い師の占い先噛みを避ける噛み(53%)を通す必要がありました。
占騙り狼目線は、1人だけ白先が噛まれ死亡している必要があります。
やや、占-狼両目線のグレーが5のときに難易度が上がりますが、
その場合は、「猫噛み」からの占い信用勝負という打ち手も選ぶこともできます。
決して、狼目線難しい手を打つ必要がある訳ではありません。
→【次章「猫噛みを挟むべきか」】
これらの点を考えると、狼3騙りはやや狼有利であると言えるのではないでしょうか。
戦略に関する色々。
猫噛みを挟むべきか。
猫噛みの有無で、陣形の推測は可能か?
猫の仕様が「噛み実行した狼が死ぬ」場合の話になります。
霊狼→猫噛みが起きないのは、むしろ猫狂を追わせる手段になるので良いですが、
猫狼→猫噛みが起きない点は、狼3騙りを追われてしまう糸口になる可能性があります。
◇2-2-2(3狼騙り)の理想盤面。
生存者:①②⑧⑨⑩⑪(6人)
占いCO:①→⑦白 ⑧白 ⑨白
占いCO:②→④白 ⑪白 ⑩白
霊能CO:③(2d吊り)
霊能CO:④(3d吊り)
猫又CO:⑤(2d夜噛み)
猫又CO:⑥(2d夜飛び)
吊り:③→④
噛み:第一犠牲者→⑤⑥→⑦
猫狼→猫噛みをすることで、
占い両目線のグレー数を2以上に保ちながら、占い決め打ち盤面に持っていくことができます。
このメリットはグレー噛みを実行する回数が1減ることです、
霊能に狂人が出ていて、初日に真占い師目線のグレーが5の場合は、
8人日の噛みが、白でも灰でもグレー数が詰むことはないため、噛みの自由度がやや高くなります。
3日目夜(生存者8~9人)時点での真占目線のグレー数は、
・初日グレー噛みの場合3~4(4=1/5での噛み合わせ) →4日目昼に最小で1。
・初日猫噛みの場合は4 →4日目昼に最小で2。
厳密に言えば、
「狼2騙り・狂1騙り」(潜伏狼数が1)を追わせるには、
初日猫噛みの方がやや自然な展開であると考えられます。
(村目線の考察に与える影響は僅かだと思います。)
猫を噛んだ場合、噛まない場合の比較。
狼3騙りにおいて、猫を噛まずに7人日を迎えるメリットは、
占い決め打ちに敗北したとしても、
狩人候補が猫を噛んだ場合よりも多く死亡しているため、
「占い噛み→グレ吊り→猫決め打ち」による勝ちが僅かに望める点になります。
逆に言えば、占騙り狼目線のグレーが2以上の場合は、占い決め打ち勝利した狼が噛まれない違和感が産まれるという意味でもあります。
猫を噛んで6人日を迎えた場合は、
4人日時点で、占決め打ちに勝利した側による「霊狂・対抗狼主張」が強力となります。
占い決め打ち勝負に負けない自信があるのであれば、
グレーを2回噛むよりも、猫を噛んでしまうのが安定することになります。
狂人の生存率も、当然こちらの方が高くなります。
黒打たれ狩人によるCCO・狩人GJ
占い決め打ち後に、占騙り狼が狩人に黒打ち→狩人がCCOをされてしまう展開は、
占い騙り狼が白を打ち続ける限り、グレー数が残り1になったとしても、狼3騙り主張ができるため、脅威ではなくなります。
その場合の吊り先は、各々の信用獲得度合いで変わってきますね。
この盤面における狩人GJは狼不利に働くので、避ける必要があります。
そもそも、2-2-2盤面を見た時に、
狼3騙りと狼2騙り+狂1騙り、どちらを見る人が多いんでしょうね。