練習問題①-「12a猫の6人日の進行」

練習問題集

参加した村や過去ログの村にて、

残しておきたい盤面があれば、ここに練習問題として残すことにします。

 

問題

◆CO状況(図)

参加者:①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪+初日犠牲者

占いCO:①→④黒 ⑥白 3d昼吊り

占いCO:②→⑤白 ⑦白 ⑥白 ⑧黒

霊能CO:③→④白 3d夜噛み

 

吊り:④→①→⑩→

噛み:初日犠牲者→⑪→➂→狩GJ

生存者:②⑤⑥⑦⑧⑨

 

猫又CO:⑨(4d昼にCO)

狩人CO:⑧→⑦GJ主張(5d昼にCO)

狩人CO:⑤→⑦GJ主張(5d昼にCO)

 

あなたは猫又の⑨です。

上図を参考にし、この日あなたが今日村へ指示するべき進行を提示してください。

尚、あなたは⑩は白であると考えており、

占い真贋についてあなたは以下のように考えているものとします。

  • ①:狼>狂>真
  • ②:狂>真>狼

 

解答

⑥吊りでクロス護衛指示。

  • ⑤→②護衛
  • ⑧→⑦護衛

 

解説

難易度:★★★☆☆(中級者程度)

rppが疑われる盤面で引き分け以上の進行を採ることができるか、

また、型通りの詰み進行にこだわりすぎていないか問う応用問題です。

 

②の狼を考えていないかつ、両偽を視野に入れているため、

2囲い候補の⑥を吊るのが最適となる。

 

占い欠けを考慮しない場合は、

②吊りで②-⑤の2狼ケアをしながら詰み進行に合流させるのが主流だが、

その進行では①狼-②狂の占欠け、⑤-⑥の2狼をケアすることはできない。

⑤-⑥狼の場合は②吊り→⑧噛みで村負けとなってしまう。

 

今回の問題文では、②を非狼目で見ているという点で、

⑥吊りにて⑥-⑤狼のケアを行うのが良いと考えられる。

 

尚、解答の進行を採用した場合の分岐は以下の通り。

  • ②が狂人で2W生存している場合は同数票で引き分け。
  • ②が真の場合は狼陣営詰み。

②が真の場合に狼陣営詰みとなる指示は次の通り。

・GJが発生する場合:②吊り、⑦護衛/狩対抗護衛のクロス指示で狼詰み。

・GJが発生しない場合:破綻狩吊りor既に猫噛み狼道連れが発生しているので村勝ち。

 

 

喋り方以外でも「通りやすい主張」をしよう。

はじめに

こんにちは、白と言います。

 

人狼ゲームを多少経験されている方であれば、

相手に合わせて話すことが必要であるという点は理解されてると思います。

一例として、

初心者に対しては、理屈よりも感情を重視して説得を行う、

経験者に対しては、感情よりも論理を重視して説得を行う、などですね。

 

今回はそこからもう1つ段階上げ、

相手に合わせて喋ることについて、

「通りやすい主張」が何であるのか、進行面から考えてみようという記事になります。

 

 

【問題編】最も効果的な説得が何か考えてみよう。

実際に以下の問題で考えてみましょう。

 

配役は11Aで初日犠牲者有りとします。

◆例題-図

参加者:①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩+初日犠牲者

占いCO:①→➂白 ⑥白 3d昼吊り

占いCO:②→⑥白 ⑦白 ⑧黒(②目線灰:⑧⑨)

霊能CO:③→⑩白 ①白

吊り:⑩→①→

噛み:初日犠牲者→④→⑤→

生存者:②③⑥⑦⑧⑨

 

あなたは⑨の狩人です。

現在は4日目昼(生存者数6人)ですが、これまでの進行は以下の通りです。

  • 2日目昼→グレランで⑩が吊られる。
  • 3日目昼→占い決め打ち進行、霊能の➂が①を指定吊り。
  • 3日目夜に⑤が噛まれ、4日目昼に②目線のグレーが⑧⑨の2人になった。

 

あなたは②を偽占い師であると考えています。

ここから②を偽で見る進行へ持っていきたいと考えていますが、

その際に、最も優位になる主張をするようにしてください。

 

また、主張の内容を決める際には、

「CO有無」「主張する内訳」「吊り希望」の3点を考えるようにしてください。

ただし、条件として以下の点を付け加えます。

・霊能欠けの場合は考慮しない。

・⑨視点では狂人による誤爆人狼による身内切りは考慮しない。

 

 

【解答編】最も効果的な説得が何か考えてみよう。

【解答】

例題の回答例と、それぞれの点数は以下の通りです。

  • 100点:狩人CO、占い両偽を主張、⑦吊り希望。
  • 95点:狩人CO、占い両偽を主張、②吊り希望。
  • 70点:狩人CO、⑩で狂人死亡を主張、⑦吊り希望。
  • 65点:狩人CO、⑩で狂人死亡を主張、②吊り希望。
  • 60点:狩人CO、初日犠牲者狂人を主張、⑦吊り希望。
  • 55点:狩人CO、初日犠牲者狂人を主張、②吊り希望。
  • 20点:狩人CO、完灰である⑤噛みの違和感を指摘、⑦吊り希望。
  • 15点:狩人CO、完灰である⑤噛みの違和感を指摘、②吊り希望。
  • 1点:狩人CO、②狂人-⑦⑧人狼主張、②or⑦吊り希望。
  • 0点:COなし、②狂人-⑦⑧人狼主張、②or⑦吊り希望。
  • 別解50点:COなし、⑧吊り希望、⑥護衛でGJを狙う。
    (問題の指示は「主張をすること」のため別解扱い。)

いずれの場合も、COなしを選択した場合は−1点。

 

 

【解説】

  • 100点:狩人CO、占い両偽を主張、⑦吊り希望。

今回の問題の模範解答は上記の主張になります。

 

今回の解答に至るため、必要な要素は以下の4点です。

  • ⑴村陣営に勝算のある内訳を主張する。
  • ⑵狩人COの有無。
  • ⑶狂人死亡をどこで主張するのか。
  • ⑷誰吊り希望をするのか。

 

まずは、

この盤面における「村陣営に勝算がある内訳」が何であるのか、

⑴について考えていきましょう。

 

 

⑴村陣営に勝算がある内訳を主張する(0点,1点,15点,20点の回答)
  • 1点:狩人CO、②狂人-⑦⑧人狼主張、②or⑦吊り希望。
  • 0点:COなし、②狂人-⑦⑧人狼主張、②or⑦吊り希望。

上記の主張については、0点と1点ということにしました。

この主張が展開している内訳について、現在の状況と比較して考えてみましょう。

 

②狂、⑦-⑧の人狼主張は現時点でrpp状態となるため、

「既に村勝率が相当低い状態になっている」という主張になります。

 

こうなると霊➂や確白⑥目線では、

勝算のある盤面を追いたいと考えられてしまいますので、

この主張で占いCO②を追わせる進行をさせる難易度は非常に難しいと言えます。

(2連rppの村側の勝率は、1/2×1/2=1/4しかないですからね。)

 

また、

①を指定した霊能を説得するということ自体も難易度が高い行動になるため、

やはり、この主張に関しての有効度は低いと言えてしまいますね。

 

 

これらのことを踏まえて改めて整理を行うと、

⑨から主張するべき内訳は、現時点でrppが発生していない内訳であると言えます。

 

今回は、霊結果が白のみの状態であるため、

現実点でrppが発生していない内訳を主張するためには、

「狂人が死亡-②⑦が人狼という内訳を展開していくべきということになりますね。

 

 

  • 20点:狩人CO、完灰である⑤噛みの違和感を指摘、⑦吊り希望。
  • 15点:狩人CO、完灰である⑤噛みの違和感を指摘、②吊り希望。

15点、20点の回答についても、以上の考え方に基づいて点数を抑えています。

狂が死亡している内訳を提示せずに主張を展開している点で減点。

・⑤噛みの違和感指摘は間違いではないが、狼が操作できる要素のためやや弱い。

 

 

⑵狩人COの有無(別解50点の回答)

続いて、狩人COの有無について考えてみましょう。

 

②目線の灰が⑧⑨のみなので、

自分視点で主張の優位性を確保するために狩人COはするべであると言えます。

 

対抗CO者がいなかった場合は、

②が狩人死亡を主張する必要が出てきますので1つ論点を増やすことができます。

狩人COしない場合は「②偽目」という1点の疑念点のみで勝負することになるが、

狩人COをすれば「②偽目」「狩人位置はどこか」の2点の疑念点を作ることができます。

 

ただし、

⑦が対抗狩人COをした場合は、論点増やしをすることは不可能になりますが、

”②⑦vs⑧⑨”の対立構図が変化することはないため、CO損はしていないと言うことができます。

 

 

尚、COしない場合について、

②を偽占であると考えている以上、当然GJを狙うことになりますが、

今回は4日目昼時点で主張を展開すること指示しているため、以下の回答は別解扱いにしました。

  • 別解50点:COなし、⑧吊り希望、⑥護衛でGJを狙う。

 

 

⑶狂人死亡をどこで主張するのか(55,60点、65,70点、95,100点の解答)
  • 100点:狩人CO、占い両偽を主張、⑦吊り希望。
  • 95点:狩人CO、占い両偽を主張、②吊り希望。
  • 70点:狩人CO、⑩で狂人死亡を主張、⑦吊り希望。
  • 65点:狩人CO、⑩で狂人死亡を主張、②吊り希望。
  • 60点:狩人CO、初日犠牲者狂人を主張、⑦吊り希望。
  • 55点:狩人CO、初日犠牲者狂人を主張、②吊り希望。

今回の問題の中でもポイントとなる部分になります。

ここで考えるべきは「今まで採ってきた進行との整合性」です。

 

今回の回答で提示されている狂人の死亡位置の分岐は以下の3点です。

  • 占い両偽=占①狂人(95,100点)
  • ⑩が狂人(65,70点)
  • 初日犠牲者狂人(55,60点)

※狂人が④⑤だと考える場合は15,20点の回答として扱ってください。

 

 

まずは、これから行う解説について、

簡易的なまとめた表をあらかじめ提示することにします。

 

 

◆4d昼時点の主張とこれまでの進行の整合性(表)

  2d:⑩吊り=グレラン
3d:①吊り=占い決め打ち
占い両偽=占①狂人を主張

成功ではないが、票情報が落ちているため明白な失敗ではない。

「占い決め打ち失敗」ではなく、「両偽を吊るす展開に持ちこんだ」と解釈することでこれまでの進行と整合性が確保できる。

⑩狂人=グレランで狂人死亡を主張

初日狂人吊りしているため、一定度は成功していると言える。

×

「村は既に占い決め打ちに失敗している」という主張になってしまう。

初日犠牲者狂人を主張

成功ではないが、票情報が落ちているため明白な失敗ではない。

×

「村は既に占い決め打ちに失敗している」という主張になってしまう。

 

狂人の死亡位置について考える際に、

特に重視するべきは「霊能が①吊りを指定していること」です。

以下、それぞれの点数ごとの解説を踏まえて考えていきましょう。

 

ーーーーー

  • 100点:狩人CO、占い両偽を主張、⑦吊り希望。
  • 95点:狩人CO、占い両偽を主張、②吊り希望。

この2つの主張は、

「占い両偽=占①狂人」「⑩が狂人」「初日犠牲者狂人」の3つの狂位置主張のうち、

唯一、村の進行にミスが無かったと言える主張になります。

 

この主張を行う場合、

村の進行は、村吊り→狂吊り→・・・の順番で行ってきたことになりますね。

 

ーーーーー

  • 70点:狩人CO、⑩で狂人死亡を主張、⑦吊り希望。
  • 65点:狩人CO、⑩で狂人死亡を主張、②吊り希望。

この2つの主張は、

「初日のグレラン成功、霊の占い決め打ち失敗」を主張するものになります。

説得対象の進行失敗を指摘している状態になるため、やや主張の優位性が落ちます。

 

また、この主張を行う場合、

村の進行は、狂吊り→真吊り→・・・と続いていることになるため、

②を偽を追う進行との合流性も乏しいと言えます。

(②偽を追うのであれば①吊りを最初からするべきではない、と言えてしまう。)

 

ーーーーー

  • 60点:狩人CO、初日犠牲者狂人を主張、⑦吊り希望。
  • 55点:狩人CO、初日犠牲者狂人を主張、②吊り希望。

この2つの主張は、

初日のグレランを成功とせず、3日目の占い決め打ちも失敗とする主張です。

 

これまでの狂位置主張と比べて、

村の進行を1つも肯定しない主張になるため、

これまで採ってきた進行との相性が悪く、主張の優位性が低いと言うことができます。

(前2縄を失敗とするため、狂欠けによる運救済状態を主張することになります。)

 

 

⑷誰吊り希望をするのか(全得点対象)

②吊り希望するよりも、⑦吊り希望するほうが、

僅かに村目線で飲みやすいと言うことができます。

 

⑶で解説した回答の通り、

「狂人死亡、②-⑦人狼」の主張を展開を主張する上では、

②⑦どちらから入る吊り手順でも、村の勝率は変動はしませんが、

 

霊目線で「②狂-⑦⑧狼」の内訳をケアすると考える、この1パターンのみ、

②吊りよりも⑦吊りの方が村目線で採用しやすく、主張の上で優位と言うことができます。

1つの吊りでケアできる内訳が1つでも多い方が、

相手目線で主張を飲みやすく、優位であると言えますね。

 

 

おわりに

発言の方法によって説得のやり方を変えるだけではなく、

進行面からも自分自身の説得が、少しでも優位になるよう考えてみると面白いのではないでしょうか。

 

「自分が考えている内訳」と「実際に主張する内訳」は別物であると、

このような観点から人狼ゲームを俯瞰してみると、実践で打てる手は増えていくのではないでしょうか。

 

 

「村5占1狼1」の占2柱進行が面白すぎる。

はじめに。

こんにちは、siroです。

 

今回は少し特殊な7Z(村5占1狼1)配役について、

少し面白い進行を考えてみました。

 

前置きが少し長いため、

サクサク読みたい方は「占2柱進行を採用した場合」の章から読むのがお手軽です。

 

 

配役について。

定番の6Zと言えば、村4占1狼1または村4狩1狼1のことを指しますが、

今回は占い師がいるほうの配役を基準にした7Zについて取り上げます。

 

つまり、

今回取り上げる配役は7Z(村5占1狼1)です。

占い師入りの6Zから、村人が1人増えた形になりますね。

 

6Zとの違いは、

生存者数の変化が6>4>2と、偶数進行になる点になります。

奇数進行よりもグレーの広くなる分、村視点の詰めにくさが上がります。

 

「グレラン進行」を採用する場合。

まずは、通常行われるであろう

「グレランを2回行う進行」を採用した場合について、

その分岐を考えてみましょう。

 

占い師が潜伏するパターン。

3d昼時点(4人日昼)に占い師が死亡すると仮定し、

2回グレランをした際の基本の村勝率は、1/6+1/4=5/12となります。

つまり百分率に置き換えると、村勝率は約4割、狼勝率は6割ということになります。

 

例外として、

真占い師が最終日に生存した場合は、

最も発生率が高い灰数が2になるパターンで、1/6+1/2=8/12の村勝率となります。

 

しかし、初日に占い師が潜伏した場合の占い師の死亡率を考えてみると、

初日犠牲者死亡前の段階で7人→最終日時点で4人と、3人占い師候補が減るため、

真占い師が最終日に生存する確率は1/2しかないことが分かります。

狼を除いた村5人占1人(計6人)の中から半分が死亡することになります。

 

仮に占い師が死ぬ方の1/2を引いた場合は、

最終日の村勝率は1/4になってしまっています。

 

このような点から、

6Zと比べるとグレーが広い分、占い潜伏を選びたくなる配役ですが、

村勝率の観点から考えると、かなり不確定要素が強い立ち回りであると言えます。

 

初日に占い師が出る場合。

初日に占い師が出た場合は、グレーが2狭まるので、

4グレーから2回吊りを行うので村勝率は1/2です。

 

奇数進行の6Zと比較すると、

偶数進行故に村陣営が分の悪さは拭えないように感じますね。

 

 

狼目線の最終日の状況整理。

最終日になり得る内訳。

初日に「占い師が潜伏」を選択した場合、

最終日に起り得る得る内訳と狼目線の形勢について考えてみましょう。

 

 

  • ⑴占い師が死亡している。

狼目線で最も良い状態と言えますが、確率上は1/2でこの状態になります。

この場合の狼勝率は約6割であることは前段にて述べましたね。

 

 

  • ⑵占い師が生存、白が1人のみ。

占い師は生存していますが、

この場合はグレー数が2の状況になるので、村勝率は1/2にしかなりません。

 

村目線は占い師保護ができたのにも関わらず、勝率が1/2となってしまうため、

比較的不服と感じる内訳なのではないでしょうか。

 

 

  • ⑶占い師が生存、白が2人。
  • ⑷占い師が生存、黒を引いている。

狼が占いCOで対応できない場合は、狼詰みとなるパターンです。

 

ただし、

占い師生存&白2人が生存しているパターンは、

単純計算で5%程度でしか発生しないため、ほぼ起り得ないと言えます。

(ここの計算は合っているか怪しいです。)

 

そのため、

村側が現実的に「狼が詰ませるパターン」を狙うのであれば、

占い師が生存・黒占いを的中させるパターンを狙うことになります。

 

ただ、当然このパターンを狙う場合でも、

占い師目線は最小グレー3の中から1/3の狼を探すことになります。

狼占いをできる可能性は決して高くないため、安定感には欠けてしまいますね。

最大グレーは初日に白先が死亡するパターンで1/4になります。

 

このような分岐の整理を行うと、

基本的に狼勝率は5~6割を安定して取られてしまうと言って差し支えないでしょう。

 

また、狼勝率を抑えるために「占い師の保護」が重要であり、

この配役では、特に村勝利率を高くする要素であると考えることができます。

 

 

「占2柱進行」を採用した場合。

このようなグレラン進行の問題点を踏まえて、

「占2柱進行」を考えてみることにしました。

 

占2柱進行の手順は以下の通りです。

 

◇「占2柱進行」の手順

  • 初日昼、2人の占柱を2人募る。
  • 初日の投票では、占柱のどちらかを吊るす。
  • 初日の夜時間に、占柱を占うか・噛むかの読み合いを行う。

 

この進行の目的は、有意に「狼との読み合い」を作ることで、

基本の村勝率5割を確保ながら上振れを狙うことになります。

 

理想的な展開について。

次のような展開がこの進行が最も理想とする形になります。

 

◆占2柱進行の理想形。

参加者:①②③④⑤⑥+初日犠牲者(7人)

 

占いCO:①→②白 ③白

グレー:④(狼確)

占い柱:⑤→2d昼吊り

占い柱:⑥→2d夜噛み

3d昼時点での生存者:①②③④(4人)

 

吊り:初日犠牲者→⑤

噛み:⑥

 

占柱を2人を募り、片柱を吊るした後の各役職の行動は以下の通りです。

 

  • 人狼:安定択として占い柱噛み。
  • 占い:占い柱を占わなず、グレー占い。

 

人狼目線で「占い師が占い柱を占わない」という発想を持っていなければ、

このような手順を踏むことで、人狼をハメ詰ませることができますね。

実際の村においても、この発想ができる人は見受けられませんでしたね。

 

ちなみにですが、

この理想形が成立する条件として、

人狼が占いCOにて対応できない」という点がありますが、

 

狼目線の占いCOに関して、人狼目線は以下の制約があります。

 

  • 占い師に白を打たない。
  • 占い師以外に黒を打たない。
  • 真占い師よりも生存白数が少ないと議論で不利になる。(→※)

 

このように、複数の条件があるため、

狼が占いCOをして対応するのは、比較的難易度が高いと言うことができます。

 

したがって、このハメ手は現実的に実現可能な手と言えるわけですね。

 

生存白数が多くなれば、

 「占に白を打つ確率」「非占を黒位置にする」確率も上がるため、

 CO即破綻の確率が上がるので、COの難易度自体が上がることになります。

 そのため、生存白数が多い状態でCOした占い師の方が議論の上では優位に立ちやすくなります。

 

人狼目線の噛み択の整理。

今までの占2柱進行の理想形を整理した上で、

この進行を採用する場合、人狼目線の噛み択がどうなるのかを整理してみましょう。

(ここからは、ハメ手が通用しない人狼の場合の分岐を含めて考えます。)

 

占い師の白先は占柱しない前提で考えることにします。

尚、占い白が柱をした場合は、以下のような分岐があります。

・真占が潜伏解除COする分岐に合流する。(→通常のグレラン進行で村勝率1/2。)

・真占の票が非白に入ることを利用して、非白の占い柱吊りを狙う。

 

  • 占い柱噛み。

まずは、

最も王道の「占い柱噛み」を改めて整理しておきましょう。

村の理想形では、人狼がこの噛み択を選択することになります。

 

初日犠牲者での占い欠けを想定しない場合、

占い柱を噛むということは、最終日の占い師生存を確定させることになります。

そのため、最終日の狼勝率は1/2以下になりやすいと言えます。

 

占い師が柱占いを選んだ場合は、狼勝率は1/2で固定となりますが、

グレー占いを選択した場合は、理想形で紹介した狼詰みと合流することになりますね。

(→◆占2柱進行の理想形。

 

グレー噛み(非占柱噛み)。

狼が夜の噛みで占柱を噛みを選択する場合は、

狼目線で詰みのリスクがありましたが、

グレー噛み(非占柱噛み)を選択した場合の分岐は、どのようになるのか考えてみましょう。

 

夜時点で狼目線のグレーは占柱を除いた3人になります。

つまり、

狼目線の噛み択は「⑴占い師」「⑵占い師の白」「⑶グレー」の3択ということです。

 

それぞれの噛み択による分岐の概要は以下の通りです。

  • ⑴占い師噛み:狼有利だが、占柱が白位置になるのでグレラン進行より優位。
  • ⑵初日白噛み:占い師と1白が生存、グレー数は2なので村勝率は1/2以上。
  • ⑶グレー噛み:占い師と2白が生存、狼詰み。

 

 ⑴占い師噛み

まず「占い師噛み」を狼が行えた場合ですが、

グレー数が4の状態で最終日を迎えるので、明確に狼有利であると言えます。

 

しかし、

通常の2回グレラン進行を選択した採用した場合と比較した場合は、

「柱位置が白くなる」という情報が落ちていると言うことができます。

 

この点のおかげで、

通常の進行よりも疑似的にグレー数を1減らすことができるため、

 

グレラン進行よりも占2柱進行のほうが、

優位点があると言うことができるのではないでしょうか。

2柱のうちに人狼がいた場合は、初日時点で村勝率が1/2になるので占2柱進行が優位。

「1/2択を外す村なのであれば負けて良い」という判断もできる範囲だと思います。

 

 ⑵初日白噛み

次は「占い師の初日白」を狼が噛めた場合になります。

この場合は最終日のグレー数が2となるので、単純な村勝率は1/2になります。

 

通常のグレラン進行の場合、

  • 最終日時点で占い師が死亡している確率は1/2その際の狼勝率は約6割
  • 仮に占い師が生存した場合でも村勝率は5割(1白死亡)になる確率が高い。

このような点があることを、これまでに確認してきました。

 

この点を鑑みると、

本来1/2で死亡してしまう占い師を生存させることができ、

最低限の村勝率5割が確保できるこの分岐パターンは、

この配役においては村が健闘している分岐であると言うことができます。

 

更に、この分岐は

⑴占い師が黒を引いた場合には、狼が北濃となり、

⑵占い師が白を引いた場合は、その占先がグレー(非占柱)とき狼劣勢となります。

 

⑵のパターンは以下の形になります。

 

◆⑵狼→占白噛み、占→グレー白を占うパターン。

参加者:①②③④⑤⑥+初日犠牲者(7人)

 

占いCO:①→②白 ③白 (①目線の狼候補:④⑥)

グレー:④

占い柱:⑤→2d昼吊り

占い柱:⑥

3d昼時点での生存者:①③④⑥(4人)

 

吊り:初日犠牲者→⑤

噛み:②

 

この場合、

「占い柱が白目」という村の優位性があるため、

狼を吊るせる確率は、通常グレラン進行の最終日よりも高くなると考えられますね。

④が狼の場合は、⑥の占い柱があるため議論上不利になりやすい。

⑥が狼の場合は、初日時点で村勝率が1/2となるため村に分が無かったとは言えない。

 

 ⑶グレー噛み

グレー噛みの場合は村勝勢と言って良いでしょう。

 

グレー数が1になるので、

狼が占いCOで対応できない場合に狼敗北が濃厚となります。

 

 

以上、占2柱進行を採用した場合の狼目線の噛みについて整理を行いました。

以下がその総括となります。

 

  • 占い柱を噛んだ場合:狼目線で勝率6割は取れない上、詰む可能性すらある。
  • グレーを噛んだ場合:どの分岐も、2回グレラン進行より優位性がある。

 

このような点を含めて、

通常の2回グレラン進行よりも、占2柱進行のほうが望ましいと考えます。

 

おわりに。

占2柱進行の進行論としての面白さは、

本来、柱を立てても村勝率は上がらない配役であるにも関わらず、

解釈とハメ手を利用することで有意に村勝率を上げている点であると言えます。

2回グレラン進行は勝率範囲が青天井、

占2柱進行は平均的に村が勝ちやすい進行、と考えると分かりやすいと思います。

 

また、2占柱進行のゲームとしての面白さは、

最終日時点での情報が相当増えること」です。

2回グレランを行うゲームをするよりも、

占い柱を2人出すゲームをする方が、プレイ体験として面白い気がしませんか。

 

以上、7Zによる占2柱進行の提案をする記事でした。

 

「占い師が黙るべき」はゲームをつまらなくする。

こんにちは。sirです。

最近は「占い師が喋らないことが是とされる環境」があると思うのですが、

やや疑問があるため記事を書くことにしました。

 

◆占い師が喋らない現環境について。

よく挙げられる占いCO者を喋らせないメリットを考えてみましょう。

 

  • 占い騙りの人外に村の議論を妨害されなくなる。
  • 真狂では人狼に発言による情報を与えないので、噛みの難易度を高くできる。

 

一般的に言われている点はこの2つの点ですが、

・2つ目に関しては、占い内訳が真狂の場合にだけ価値を発揮するため、

どの配役においても真狼が多いOnlineの環境では効果が薄いように感じます。

 

また真狼の場合、

発言数が少ないと狩人の護衛先が真占に入りにくくなるだけとも言えてしまうので、

村にとってはマイナスの側面が大きくなる場合もあると解釈できます。

 

このような点を踏まえると、

実質的なメリットは「占い騙りの人外に村の議論を妨害されなくなる」

ただこの1点のみであると言えます。

妨害されてると感じたら、無視すれば良いのでこのメリット自体も弱いと感じますが。

 

◆占い師を喋らせるメリット。

「精査の強度」について。

見出しの内容に触れる前に、

「精査の強度」について整理をしてみましょう。

 

例えば「占いCO者の真目考察」と「グレー視点の考察」の2軸について、

どちらを優先するかは個々人によって異なります。

この2軸を表で整理すると以下のようになると考えられます。

 

  グレー視が強い グレー視が弱い
占い視が強い

・両視点からの精査があるため、精査の精度が安定して高くなりやすい。
(強度:高)

・「占い目線内訳」「占い先」「占い理由」などで判断するやり方。

・占いCO者のPSに依存しやすい面がある。

(強度:中)

占い視が弱い

・「灰の発言」を主に判断するやり方。

・非CO者のPSに依存しやすい面がある。

(強度:中)

・精査をしない。

・その他の精査方法など。

(強度:小)

 

この表のように、どちらかの一方の視点に依存した考察よりも、

「占い視」「グレー視」のように両方の視点を採用することで、

より強度の高い精査が可能になると言うことができます。

判断材料が増える分、正答率が高くなるということです。

 

「グレー視」が強い現環境の問題点。

現環境では「グレー視点」の考察に頼る人が多いと感じています。

グレー視点を中心に見ることの弱さは、占い視点が介入してこないことです。

 

より具体的に言えば、

「占い視」を交えずに「グレー視」を中心に自視点の考察を展開していく方法は、

自分の考えた村目・狼目のグレー視に更新を入れることができないため、

グレー側の狼の発言が強い場合には、ワンサイドゲームになりやすいと言えます。

 

このような弱点を防ぐためには、

占い視点(占い結果)を精査の材料として加えていくことが必要になりますが、

 

「占い師を黙らせる」というのは、

「グレー視の精査」の弱点を自ら補えない状態にしていると言うことができます。

 

この点の逆が「占い師が喋ることのメリット」だと言えます。

 

◆なぜ占い師は喋ることができないのか。

発言の強い人によるワンサイドゲームを防ぐために、

占い師が発言を伸ばし、真要素を獲得することには意味があると考えています。

しかし、実際のゲームでは基本的に占い師は黙っていることが多いですよね。

 

その原因として、

『占い師が喋ることのリスクが大きすぎて、もはや黙っている方が無難

という環境が過度に助長されてしまっているからなのではないかと考えます。

 

例えば、以下の点が現環境に対する評価になります。

 

  • グレー精査による自視点精査の過加速。

占い先情報だけでの一方的な真偽判断。

占い結果と自分の考察が一致した占いCO者を真視する人が多い。

 

  • 「発言ドボン」が多すぎる状態。

少しでも琴線に触れる発言があると安易に真を切られてしまう風潮がある。

自視点過加速させる人が多すぎて、どこに「発言ドボン」があるか予想ができない。

 

このような点を挙げてみましたが、

つまり、占い師が喋りにくい環境ができてしまっているわけです。

 

「喋る場合、減点がされる可能性が高い」

「喋らない場合、少なくとも減点はされない」

このような環境がある前提なら、占い師は喋らないほうが賢明な判断となってしまいます。

 

言咎のようになりますが、

占い師とグレーの村人の立場ではグレーの数は違うため、

それぞれの視点からの見え方も異なってくるのは当然のことになります。

 

「自分の考えた視点と違うから、占い師が偽」と、安易に断定してしまうのではなく、

占い視を自分自身の考察に取り入れ、精査の強度を上げようとする行為こそが、

占い師を喋りやすくし、自他がより良い人狼ができる環境に繋がっていくのではないでしょうか。

 

12A猫の狼お手軽陣形「真狼-真狂」について。

はじめに。

こんにちは、sirです。

 

12A猫では真狼-真が最もメジャーな陣形となっていますが、

真狼-真狂も、もっと使われて欲しいと感じて記事を書くことにしました。

 

真狼-真狂の展開例。

【4d昼】生存者①②⑦⑧⑨⑩⑪(3w/7人)

(占い)占いCO:①→⑤白 ⑦白 ⑨白 

人狼)占いCO:②→⑥白 ⑧黒 ⑩白

(霊能)霊能CO:③→(2d吊り)

(狂人)霊能CO:④→③白(3d吊り)

猫又CO:⑦(4d昼にCO)

完グレ:⑪

吊:③→④

噛:⑤→⑥

人狼:②⑧⑪

 

真狼-真狂。

狼側の策略は、真占いを噛まずに吊ること目標とします。

上図の状態から考えられる分岐は、以下の2つが考えられます。

 

  • (1)占いCO②と身内黒⑧での決め打ち勝負。
  • (2)占いCO①と②の決め打ち勝負。

 

真占い師が生存している場合は(1)が最適となるので、

「(1)占いCO②と身内黒⑧の決め打ち勝負」からの分岐考えます。

(2)は決め打ち失敗した場合に村が即敗北し、

(1)は狼が占い真贋を間違えても、身内黒場合のみ即村敗北することがないため。

 

占い②が死亡する場合(失敗)。

【4d夜】生存者①⑦⑧⑨⑩⑪(2w/6人)

(占い)占いCO:①→⑤白 ⑦白 ⑨白 

人狼)占いCO:②→⑥白 ⑧黒 ⑩白

(霊能)霊能CO:③→(2d吊り)

(狂人)霊能CO:④→③白(3d吊り)

猫又CO:⑦(4d昼にCO)

完グレ:⑪

吊:③→④→②

噛:⑤→⑥→

人狼:②⑧⑪

 

占いCO②が死亡した場合は、

「真狼-真のほうが真占い師を僅かに抜きやすい」という点から

真狼-真狂は、真狼-真よりも狼目線で劣った進行になってしまいます(※)。

 

そのため、②が死ぬ分岐は失敗であると考えて良いでしょう。

 

※陣形が霊狂で固定されていると、生存占い師が真と決め打たれるので、真占いに護衛が寄る。

 狼目線の死亡狩人候補数はどちらも2だが、護衛候補は1確霊能生存時(≒真狼-真の時)に1択増加する。

 

身内黒⑧が死亡する場合(成功)。

【4d夜】生存者①②⑦⑨⑩⑪(2w/6人)

(占い)占いCO:①→⑤白 ⑦白 ⑨白 

人狼)占いCO:②→⑥白 ⑧黒 ⑩白

(霊能)霊能CO:③→(2d吊り)

(狂人)霊能CO:④→③白(3d吊り)

猫又CO:⑦(4d昼にCO)

完グレ:⑪

吊:③→④→⑧

噛:⑤→⑥→

人狼:②⑧⑪

「真狼-真」で占い騙り狼が身内黒出しを行い、黒出され狼が吊るされた場合と、

「真狼-真狂」で同様に、身内黒出され狼が吊るされた場合(上図)で、

そこから狼が勝利するための条件を比較してみましょう。

 

◆身内黒をした後の狼勝利条件

  • 真狼-真:さらに真占い吊1縄+白吊1縄(計2縄)を消費させなければいけない。
  • 真狼-真狂:真占い吊のみで狼勝利にすることができる。

 

12a猫は白を3回吊れば勝てるゲームなので、

真狼-真の場合は、占い真偽で狼が勝っていても村側に1縄猶予がある状態になります。

 

また、狼の戦略上霊能噛みが発生しやすく、

霊能噛みが発生した場合、生存狼数が狂人目線で把握できないため、

狂人が充分に活きてこない原因にもなっています。

そのため真狼-真の場合、グレラン後に占い信用勝負勝利したとしても、

狂人死亡前提を盾に取り、占いロラの展開に持ち込まれる場合が結構見られます。

 

以上の展開例を踏まえて、

次で「真狼-真」と「真狼-真狂」のそれぞれの陣形について比較をしてみましょう。

 

真狼-真と真狼-真狂との比較。

  メリット デメリット
真狼-真

・初日の身内票が狼目線で有効になる。
・3d昼の身内黒からの勝負がかけられる(定石手)。
・狩人目線の護衛択が多い(占-狼-霊の3択になり真占を噛む前提での戦略が立てやすい)。

・初日のグレランによる潜伏狼の不慮死の可能性がある。
・狂人噛みが起こる可能性がある。噛んだ場合は狼目線損。
・霊能GJ発生時は真黒の価値が上がるため、狼目線がやや不利。
真狼-真狂

・真狼と比べて「3回目の白吊り」の盤面に持っていくことが容易。
・2回の身内切りができるため、最悪村に黒を打たなくても良い
・狂人が2縄消費させるため役割を充分に果たすことができる。
・4d時点で進行のために猫又が露出するため、不慮の道連れ狼死が起きにくい。

・真占い目線のグレー数が狭くなるため、身内切りの真目に対する有効度が下がる。
・初日のグレランによる狩猫死亡が期待できない。
・狼目線で白に対する黒打ちCCO率が僅かに上がるため、その分リスクがある。
・陣形を真狼-真狂で固定できないため、投票や占結果による真占いの封じ込めが難しい

 

表中の色文字に注目すると理解できるのですが、

  • 真狼-真は、3狼に勝利要因(≒責任)が分散されている。
  • 真狼-真狂は、占騙り狼に勝利要因(≒責任)が委ねられている。

このように考えることができます。

 

また、真狼-真で「狼が戦略的優位に進めやすい盤面」が成立するためには、

  • 狂人の存在が居ない前提での立ち回りが求められる。(≒1縄増とほぼ同義)
  • 初日のグレランと真占い吊り以外で、白吊り1縄を稼ぐ必要がある。
  • 潜伏狼が初日のグレラン死亡を回避することが必須。

このような前提条件があります。

 

このような点を踏まえると、

真狼-真と比べ、初日強制的に霊ロラへ持ち込むことができる真狼-真狂は、

「熟練度の低い狼が扱いやすい陣形」と言うことができます。

 

おわりに。

  • 【戦略の汎用性】真狼-真>真狼-真狂

持久戦に持ち込む場合はどちらも大差はないが、

即抜き、急戦の占い噛みが前提になやすい勝負は真狼-真のほうが仕掛けやすい。

→狩人目線の護衛択が真狼-真の方が広く、真占いを噛みやすいため。

 

  • 【難易度】真狼-真狂>真狼-真(狼目線)

真狼-真は、初日のグレランによる狼吊り回避を含め、

グレラン白吊+真占吊り+αの吊り縄を狼が稼ぐ必要があるが、

真狼-真狂は、初日の霊ロラが確定しているため狼の立ち回り難易度が低い。

難易度が低いため、不慮の事故が起こりにくい。

 

  • 【真占い目線の詰ませやすさ】真狼-真>真狼-真狂

真狼-真の場合は、グレランによる身内票や身内切りの有効度(※)の観点で、

決め打ちで真占いを吊るしにいく戦略を仕掛けた場合に、狼が有利を取りやすくなる。

また、真狼-真狂い場合は、霊能の内訳が確定しにくいため、

占い目線の3狼位置主張に猶予ができ、目線を詰ませにくい。

※真狼-真狂の場合は最大2回身内切りができるため、真目に対する有効度が下がる。

 

このような点で、

真狼-真狂は狼目線の扱い難易度が低く、安定した陣形であると言うことができます。

 

狂人が苦手で狼陣営への貢献が期待できないと考える場合や、

同村者の中に経験者が少ないと考えられる村の場合は、

真狼-真狂の陣形で勝負を仕掛けていくと、強力な手になるのではないでしょうか。

 

 

12Bの陣形と勝率

こんにちは、sirです。

12Bの陣形に関するデータが欲しかったので作成しました。

 

るる鯖の12Bの試合から、200試合を対象に統計を作成しました。

データの詳しい概要については、最後の章で記載しています。

 

 

出現頻度が高い陣形。

 

村勝

狼勝

狐勝

引分

出現回数

村勝率

狼勝率

狐勝率

分け率

真狼-真

19

6

0

3

28

68.9%

21.4%

0%

11.7%

真狂-真

9

5

4

1

19

47.4%

26.3%

21.1%

5.3%

真狂-真狼

1

2

2

0

5

20%

40%

40%

0%

真狼-真狂

2

0

1

1

4

50%

0%

25%

25%

真狂狼-真

16

11

8

3

38

42.1%

29.9%

21.1%

8.9%

真-真

13

4

1

1

19

68.4%

21.1%

5.3%

5.3%

真狂狼狐-真

2

2

0

0

4

50%

50%

0%

0%

役職欠けなど、特殊なものを省いた陣形を纏めました。

 

その他の陣形。

  村勝 狼勝 狐勝 引分 出現回数 村勝率 狼勝率 狐勝率 分け率
狂狼-真 3 2 3 1 9 33.3% 22.2% 33.3% 11.1%
狂-真 2 5 2   9 22.2% 56.6% 22.2% 0%
真狼狐-真 3 2 1   6 50% 33% 17% 0%
真-欠 3 1   1 5 60% 20% 0% 20%
狼-真   2 2   4 0% 50% 50% 0%
真狼-欠   3   1 4 0% 75% 0% 25%
真狂-欠 3 1     4 75% 25% 0% 0%
真-真狼 3 1     4 75% 25% 0% 0%
真狂狼狼-真 2   1   3 67% 0% 33% 0%
真狂狼-欠 1 2     3 33% 67% 0% 0%
狼狼-真   2     2 0% 100% 0% 0%
真狼狼-真 1     1 2 50% 0% 0% 50%
真狼狩-真狂     2   2 0% 0% 100% 0%
真狼-真狼 2       2 100% 0% 0% 0%
真狼-真狐 1 1     2 50% 50% 0% 0%
真狐-欠 1 1     2 50% 50% 0% 0%
真-狂   1   1 2 0% 50% 0% 50%
真狂狐-真 1     1 2 50% 0% 0% 50%
狼狐-真     1   1 0% 0% 100% 0%
狼狂狐-真 1       1 100% 0% 0% 0%
狂狼狐-真 1       1 100% 0% 0% 0%
狂狼狐-真狼     1   1 0% 0% 100% 0%
狂狐-真   1     1 0% 100% 0% 0%
真-狼   1     1 0% 100% 0% 0%
真狼狼-真狐     1   1 0% 0% 100% 0%
真狐-真 1       1 100% 0% 0% 0%
真狐-真狂   1     1 0% 100% 0% 0%
真狂狼狼-真狐 1       1 100% 0% 0% 0%
真狂狼-真狼   1     1 0% 100% 0% 0%
真狂狼-真狐   1     1 0% 100% 0% 0%
真狂狩-真   1     1 0% 100% 0% 0%
真狂狐-欠     1   1 0% 0% 100% 0%
真狂狐-真狼   1     1 0% 100% 0% 0%
真-真狐 1       1 100% 0% 0% 0%

※空欄は出現なし=回数「0」です。

 

データの概要

抽出した村の内容。

るる鯖で行われた12Bの試合、合計200戦を対象にデータを纏めました。

「身内村無し」「希望役職有無は指定なし」の条件で検索をかけています。

 

抽出した村については、

  • 2022年現在の最新分、No.503072~No.497882(100試合)
  • 2014年の試合、No.253375~No.251877(100試合)

この2つの期間に行われた村を抽出し、合計200試合分としています。

 

2014年分からの抽出を行ったのは、真狂-真陣形での勝率を出したかったため、

2022年よりも、2014年の方が出現回数を稼げると考えたためです。

(真狂-真の出現回数は2022年で7回→2014年で12回と増加しました。)

 

抽出した村の勝率分布。

今回、抽出した200試合について、

各陣営の勝利回数と勝率は、

  • 村93回(46.5%)
  • 狼61回(30.5%)
  • 狐31回(15.5%)
  • 引き分け15回(7.5%)

 

12B全31817試合の部分と比較すると、

村勝ち回数は多め、狐勝ち-引き分けの回数は少なめ、の傾向があります。

 

また、抽出した期間ごとの勝率は以下の通りです。

 

  • 2022年最新分、100試合の勝率分布。

 

  • 2014年分、100試合の勝率分布。


やはり、2022年最新分より2014年分の方が、

村-狼勝率が高く、狐勝率が低い傾向が見られますね。

 

以上、12Bの陣形に関する統計でした。

 

「グレランの価値」を考えてみよう。

はじめに。

こんにちは、sirです。

 

今回は、普通配役でよく見られるグレランについて、

「票の散らばり方」を焦点に当てた解説をしていきます。

 

◆グレーランダム(グレラン)

グレランとは「暫定白・能力者」以外の村人を対象に各自の判断で投票すること。

ゲーム序盤でほぼ毎回見られる。

専門用語 - 汝は人狼なりや?

 

効果が低いグレランの例。

はじめに、グレランの票分散が何かを考える前に、

まず、「効果が低い」グレランの例を考えてみましょう。

 

前提条件は下記の通り。配役は11Aを想定しています。

生存者:①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩

占いCO:①②

霊能CO:③

暫定片白:④⑤

 

例えば、

下図のようなグレランは、「価値が低い」と言うことができます。

<2日目昼の投票先>

(6票)←①②⑦⑧⑨⑩

⑦(2票)←④⑥

⑧(1票)←⑤

⑨(1票)←③

 

上図のグレランは、1人に対して投票が集中してしまった例です。

寡黙目に投票が集中するなど、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

 

このグレランの価値が低いと言える理由は、

「票による考察」の効果があまり期待できないためです。

 

理由は以下の点です。

  • ⑥が白の場合、投票によるライン考察が難しい。

⑥を「投票で情報を落とさせない投票先」として狼に利用されてしまっている。

  • ⑥が黒の場合でも、狼による身内票が容易であると考えられるため、狼探しの材料にできない。

⑥が吊られることが狼目線容易に想像できる→狼はかえって身内票がやりやすい。

 

効果が高いグレランの例。

<2日目昼の投票先>

(3票)←①②⑩

⑦(2票)←④⑥

⑩(2票)←⑧⑨

⑧(2票)←⑤⑦

⑨(1票)←③

次に、「効果が高い」グレランの例を見てみましょう。

 

例えば、上図のようなグレランは、

狼が「吊られ先」「吊られない先」を予想するのが困難であったと評価できるため、

票考察の材料にできるグレランであったと評価できます。

 

狼目線で初手に相方が吊られるのは、ほとんどの場合において痛手

 

そして、上図では、狼の吊られ先の予想が難しいため、

狼が身内投票をするための難易度が高くなります。

 

そのため、投票結果に「狼による身内票」が含まれにくくなります。

=つまり、「ライン考察の材料にすることが充分できる」と評価できます。

 

 

これは言い換えれば、グレランで目指すべきは、

投票先をある程度分散させ、投票結果によって情報が落ちるようにすること、

だと言うことができます。

投票時間に票を割るのではなく、

議論中に、推測できる範囲の投票先は分散させた方が良い、という話です。

 

「狼が吊られる人を容易に想像できるグレラン」は価値が低いという意味ですね。

先にも述べた通り、

・予想吊られ先が狼であれば、積極的に身内票をしにいくことができますし、

・予想吊られ先が村があれば、狼は票考察の余地を残さないために、吊られる村人に投票しにいくことができます。

 

村人の役割について。

前段では、グレランの効果をできるだけ高めたいとき、

初日に村陣営が目指すべき盤面は、

「狼が、吊られる先を予想できない盤面」だと言いました。

 

これを実現するためには、

村人が「吊り先候補を複数持つこと」が重要だと言えます。

  • 寡黙吊りなら⑥投票
  • 黒目吊りなら⑦投票
  • 明日以降、自分が有利に立ち回れるようにしたいなら⑧投票

 

例えば、上箇条書きのような「複数の吊り候補」を所持しながら、

狼が投票先を予想できないよう、

どの吊り候補について言及するのか、発言を選んでいくことが重要になります。

具体例として、

「⑥に視点が集まりすぎているから、⑦⑧にも視点を向ける発言をする」とかですね。

投票先は自分がベストだと考えた吊り先で構いません。

 

投票先宣言は有りか、無しか。

投票先宣言にて、積極的な黒目吊りや回避COを狙う人は見ますが、

基本的にリターンがそこまで大きくないので、個人的にはあまり推奨しません。

 

例えば、次の比較を考えてみましょう。

  • 初手黒に投票を集めて吊り→翌日グレー詰め→占い決め打ちになった(村狼互角)
  • 初手白吊り→ライン考察で占いの真偽を充分判断できる盤面を作った(村優勢)

 

このように、結果的に2W生存でライン考察できる初手白吊り展開の方が、

村有利になる場合もあります。

(この主張はやや強引ですが。)

 

また、リスクの点も含めると、

投票先宣言によって票を集めたのにも関わらず、

白が吊れてしまった場合などは、票考察も不可能になるため、最悪な展開になりますね。

 

基本的には「グレランの価値を上げる」という方へ、

重点を置いたほうが、村人の動きとして無難だと考えられます。

 

票の割れ方に対する評価の例。(小ネタ)

<2日目昼の投票先>

6票)←①②⑦⑧⑨⑩

2票)←④⑥

1票)←⑤

1票)←③

例えば、上図のような投票の割れ方を「6211」と呼ぶことにします。

 

  • 622

投票が集中しすぎていると判断できるため、グレランの価値が低い。

積極的な票考察を行うには値しない。

 

  • 532

やや投票が集中気味だが、

3票の側にも、やや投票が集中している傾向が見られるとも言える。

5票または3票の中に、狼による相方死亡回避のための票が投じられている可能性がある。

 

  • 55

狼目線の吊られ先が「2択」だった可能性が高いと判断できるため、

どちらかに狼がいれば、効果的なグレランだったと評価できる。

 

  • 433

狼目線の吊られ先が、何択だったのか判断しにくいため、判断難。

例えば、4票貰いが人狼だった場合。

・本来532の形だったものが、狼が相方吊り回避のために2票持ちへ投票して433になったのか。

・それとも相方が吊られると判断し、身内票を投じて333の形が433に変化したのか、など。

ある程度の判断材料にはできるが、やや判断が厳しい。

 

  • 32221

票がかなり分散しているので、狼は吊り先予想を立てにくかったと評価できる。

したがって、グレランの効果が高かったと言える。

 

 

あくまで解釈の具体例なので、人狼中はよくログを見て判断してください。